ゆっくり力

先日こんな実験をテレビでやっていた。

絨毯のようにもやしを一面に植え、そのもやしの上に重さ10トンの鉄板をのせたら、

果たしてどうなるかという番組だ。 

な、なんとその重い鉄板を、もやしは持ち上げているのだ。

わずか数日間の内に数センチも。

最近、森ボランティアをやり始めて植物の持つパワーの偉大さを再認識している。

人間のような動物と違って、風雨を避けるために逃げ隠れもできず、

いろんな障害、例えば日光が当たらなくても不平不満も言わず、

ただただ自分の生をたんたんと全うしようとしているだけ。

そして時間を味方につけて、じっくりじっくり命を育んでいる。

この力をゆっくり力と 呼びたい。

このゆっくり力を身に着けるには、どうするか?

私が独立した時、よく自分に言い聞かせていた言葉は

「あせらず、あわてず、あきらめず」である。人はうまく行かないとすぐにあせる。

そして慌てる。そして神経過敏になる。

神経過敏になれば、常時交感神経優位となり、体液が酸性に傾く。

そして免疫力が落ち、疲れやすいし、病気にもかかりやすくなる。

この神経過敏状況を脱するには、副交感神経優位に持って行くことしかない。

それを出来るのが、呼吸である。

深い、長い、そしてゆったりとした呼吸をしてみよう。深呼吸だ。

誰が名付けたかしらないが、この交感神経と副交感神経と自律神経と総称するが、

自律神経を植物神経と呼ぶのだ。植物の力、恐るべ しである。

 

[わくわく成功講座 No.222]