これからの成功哲学

成功哲学、これを一言で言えば欲望達成学と言ってもいい。

そして人間は最も欲望の強い動物である。その他の生き物は、

本能のままに動いていて、人間のように次々欲望を実現しようなんて思わない。

お金を儲けようとも思わないし、地位や名誉を求めることもない。

もっと快適な環境をつくろうといろんなものを発明しようなんてこともない。

ところが人間は、もっと早く移動したいために車を作り、新幹線をつくり、

飛行機をつくりロケットまでつくった。

そしてその中にまるで応接室のような快適な空間までつくった。

余談になるが先日宇宙飛行士の山崎直子さんのご主人(この方も宇宙飛行士)の話を聞いたが、

ロケットを使えば東京からニューヨークまでわずか1時間ほどで行けるそうだ。

そしてそういう時代が来ているとのこと。

 

こんな名標語がある。「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」と。

どこにいても真夏でも真冬でも快適に生活するためにエアコンを開発した。

そのためそれを動かすため、相当な電気が必要なため、とうとう原子力発電所までつくった。

ギリシャ神話にこんな話がある。プロメテウスが禁を犯して人間に火を与えた。

それを知った天地創造の神ゼウスが、怒り狂ったと。

核エネルギーは、人が踏み込んではならなかった世界かも知れない。

太陽そのものが核融合反応と言う。

つまり太陽は人間がつくったものではなく、大いなるものがつくったのである。

その世界に人間が踏み込んだのだ。それは神様が怒るかも知れない。

その昔、日本発のノーベル賞受賞者の湯川秀樹博士がこう言った。

学生時代に読んだ氏の書き物の記憶だから正確ではないが、

確か「核を人間が扱う時は、相当な倫理観を持って扱わねばならない」と。

つまり欲望のまま核を扱うと暴走するかも知れないということだと私は解釈した。

 

一躍脚光を浴びているips細胞。まさに生命の領域、神の世界に人間が踏み込んだことである。

これもよほど扱う人間の倫理観がしっかりしていないと暴走する恐れがある。

山中教授が指摘している通りである。

 

誤解して欲しくないのは、欲望が悪いと言っているのではない。

欲望があるから人間は進化発展できるのだ。しかし果てしない欲望を、

上手にコントロール術を、そろそろ人類全体で共有する必要があるのではないだろうか。

 

昨日も友人達が青森から私に会いに来てくれた。

しかし大荒れの天気で新幹線が止まり青森に帰ることができたのは、真夜中の3時過ぎだ。

こんな異常気象も全て人間の欲望の肥大から来ている。

乱開発、乱獲、地球環境を無視した経済至上主義、そろそろ人間は気づく時である。

本当の成功哲学は、大自然の法則に従うことだということを。

[わくわく成功講座 No.229]

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  • #1

    Ela Foree (金曜日, 03 2月 2017 23:41)


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